スポンサーサイト
2023.08.12 Saturday
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | | - | - |
CALENDAR
Click here!
RECOMMEND
RECOMMEND
CATEGORIES
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
LINKS
MOBILE
PROFILE
OTHERS
TODAY'S NEWS
SPONSORED LINKS
|
Fluctuat nec mergitur意外にハードなテーマが「花よりもなほ」
2006.06.09 Friday
「花よりもなほ」
「誰も知らない」の是枝監督作品とはいえ、V6の岡田准一くんが出ていなかったら観に行かなかったであろう作品。 元禄時代の貧乏長屋を舞台にした人情時代劇。 喧嘩も剣術もからっきし弱い青木宗左衛門が父親の仇討ちをしようとする話。 ある意味、群像劇ともいえるほど長屋に住む脇役が個性的で、文字通り役者揃い。 長屋のボロさと住人の汚さは驚くほどだが、それなのにみんな楽しそうで、生き生きしていて、仲間に入りたいほど。 岡田准一 改メ 青木宗左衛門
しかしなんといってもイイのは岡田くんですよ。 うっとり 美形なのにダメダメなところもツボです。
でも、私は声と喋り方だな、と自分で再確認しながら鑑賞。 張らない時の、ちょっとかすれたささやき声ね。 演技も自然体で、ヨワ侍にぴったりな華奢で優しい感じが もうこれだけで満足しちゃったというか。 でも話はもっと深くて、実は「暴力の連鎖への否定」をテーマに据えてるわけで、重いです。 実際、是枝監督は9・11以降のアメリカの報復行動について意識した、というようなことを発言されてるらしい。 なるほどね。 確かに、どこかで断ち切らないければ、報復というのはメビウスの帯のように永遠に続く。 「仇討ちしない人生」を選ばなければ、恨みはつながるだろう。 (役人を騙すために長屋連中で仕組ん猿芝居の中で、りえちゃん扮するおさえが討たれた仇の妻役だったが、息子に「私たちはもう仇討ちはしないにしようね」というようなことを言っていたが、仇討ちで討たれた者のそのまた仇討ちもあるのか?だとしたら、本当にメビウスの帯だが) 価値観が決まりきっていた時代において、それはファンタジーだが、岡田くんが演じると「アリかも」思ってしまう。 しかしそもそもその猿芝居は必要だったのか。 復讐することの無意味さはわかるが、その非道さを引き受けてこその、報酬や名誉回復であるわけだが……コメディだし、そこまで考えてもね、ナンだし。 赤穂浪士の討ち入りを「引退した老人の寝込みを襲ったなんて卑怯」という台詞には目からウロコ。 確かに。 報復の否定とはこういうことか。 こんなこと考えた日本人って、かつて居たのだろうか。 そして次に、ちょっと別のことを考えた。 もし、宗左が剣の達人だったら、どうだったか。 「仇討ちしない人生」を選んだのは、心優しい平和主義者だったからなのか、それとも、単に弱かったから、生きる道として苦肉の策であったか。 もちろん宗左が繊細で優しい人であることは伝わってきた。 おさえの「仇討ちしない人生」を目の当たりにして、影響も受けた。 だが、もし強かったら、果たして「暴力の連鎖」を断ち切ることが出来たかどうか。 強い人は武力を用いて解決してしまいがち。 それが正義として保障されている世の中だとしたらなおさらだ。 だから強者が信念としてあえて平和的解決を選んだとしたら、その意味は深い。 弱ければ喧嘩はしたくないのは当たり前。 へっぽこ侍が仇討ちをしなくてはならないというのは新鮮な設定だし、岡田くんもそれを好演したが、残念ながらテーマはややぼやけたような気もする。 強大な軍事力を持つ国が武器を捨ててこそ、本当の意味で報復の連鎖が断ち切れるのだと思うのだが。 レディスデイ昼 空いていた ★★★★★ ・花よりもなほ@映画生活 コメント
こんばんは。TBありがとうございました。
岡田君、かっこ良すぎです。笑 報復という事をテーマにおいた作品が結構ありますが、赤穂浪士の仇討ちにかけたところが灯台下暗し。こういうのもありだなと見ていて目からうろこがおちました。 内容は深いですよね。 弱い事は決して「弱い」のではなく、モチに返る事ができる強い心あってこそですね。
| charlotte | 2006/06/09 11:10 PM |
すみません、モチに変える事ができる強い心…です。失礼しました。
| charlotte | 2006/06/09 11:12 PM |
charlotte さん コメントありがとうございます。 ご丁寧な訂正まですみません。
岡田くん!素敵でした。思い出すとデレデレしてしまいます(^^ゞ そう、●●をモチに変えるんですよね。 喧嘩の強さではなく、心の強さ、という意味では 宗左は強いということですね。 確かに! ちょっと腑に落ちました。
| mambotaxi | 2006/06/09 11:20 PM |
こんにちは♪
TBありがとうございました。 岡田君のかすれたささやき声よかったですね〜。 オンナはかすれたささやき声に弱いものでございます(爆) 宗左は元から心根が優しかったこと、剣の腕も弱かったこと、おさえと知り合って仇討ちしない人生もあると知ったこと、仇相手の幸せそうな様子、すべてもろもろ混ざり合ってあのような生き方を選んだのでしょうね。 大芝居を打ったのは親戚への顔を立てるため(納得させるため)もあったのでは?
| ミチ | 2006/06/10 7:29 AM |
こんにちは!
TBありがとうございました。 私も実はひそかに岡田君ファンです。 ポイントがたまったから見に行ったなどと ブログには書いておりますが…。 宗左の雰囲気ある様子にドキドキしていました。 mambotaxiさんのおっしゃる「暴力の連鎖」のお話。ホントそうですよね。 断ち切るには数倍の強さが 必要かと思います。
| shi-zu-ku | 2006/06/10 9:49 AM |
>ミチ さん コメントありがとうございます。
ストーリー上はこれでも一応納得してるんですよ〜。 監督が込めたメッセージについて 考えていたのです。 猿芝居が必要か?という疑問は 「正義」についての疑問で 御家を救うためなのも一応わかってはいるんですけどね(^^) 人を殺めたという事実に対してのご褒美は 殺した後ろめたさ哀しさを感じてこそ 受け取る権利があるのではないか、 という意味でした。 うーん、まだうまく言えてませんね…。 細かいところの疑問に触れてくださって ありがとうございます〜m(__)m >shi-zu-ku さん コメントありがとうございます。 やっぱり岡田くんファンですか♪ いいですよね〜。 私はずっと「隠れ」だったので ここでカミングアウトでした。 「暴力の連鎖」については、武力の強さよりも、 おっしゃるとおり「断ち切るための心の強さ」が必要なんですね。 でもこれは本当に難しくて 「仇討ち」ですから暴力を選ばなくても本人は無事ですが では本人が命を狙われている状況だったら 果たして平和的解決を選べるかは また疑問だと思ったりもします。 これは「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を見て 思っていたことなんですけど。 映画と映画はどこかでつながってると実感します。
| mambotaxi | 2006/06/10 10:57 AM |
おはようございます。
コメントありがとうございました。 mambotaxiさんが触れてられる 「強者が信念としてあえて平和的解決を選んだとしたら、その意味は深い。」の部分で ふと思い当たった映画があります。 それはジェット・リーの『SPIRIT/スピリット』。 これも同じテーマなのですが、 感動はより深かったです。 その理由が、いま分かった気がします。 こちらにもTBさせてくださいね。
| えい | 2006/06/10 11:09 AM |
TBありがとうございました。
なぜあだ討ちが認められていたのか・・とう江戸時代特有の時代背景を考えると、この映画のテーマで9・11を批判するより、是枝監督お得意の乾いた現代劇で、渋く批判したほうが伝わるかな。。なんて思ったりして。 やっぱ、この映画じゃ岡田君につい目がいってしまいますもんねぇ。
| sakurai | 2006/06/10 2:36 PM |
> えい さん コメントありがとうございます。
『SPIRIT/スピリット』、残念ながら未見のため えいさんの記事と公式HPでストーリーなどを読んだところ 公式に「武術作品でありながら、暴力のむなしさをテーマにしている」 とありまして、おっしゃっていることがなんとなくではありますが わかった気がします。 そして、私の書いたことをえいさんが わかって下さったんだなーと感謝しています。 機会があったら『SPIRIT/スピリット』を 観てみたいと思いました。 やっぱり映画と映画はつながっているとまた思ってしまいました。 > sakurai さん コメントありがとうございます。 「現代劇で、渋く批判したほうが伝わる」って 私もなんとなく感じ始めていたところでした。 若い人が見たいと思える時代劇は珍しいし ヨワッチイ武士なんて面白いから 監督の目の付け所は悪くはないんですよね。 でも、「9・11」発言とかを意識して観てしまうと 突っ込みどころも見えてきてしまうというか。 まぁ、岡田くんですべて許します、私♪
| mambotaxi | 2006/06/10 10:05 PM |
こんにちは♪
TBどうもありがとうございました。 よろしくお願いします。 暴力の連鎖を断ち切るという 強いメッセージ。 大上段からでなく見せてくれたところが 私はよかったです。 岡田クン、よかったですねー。 自然体で出すぎないのに、 しっかり存在感のあるところが GOODでした。
| miyukichi | 2007/02/12 1:26 PM |
miyukichi さん こちらこそTBとコメント、
ありがとうございました。 腰抜け侍をこれだけカッコよく演じられるのは 岡田くんだけですよね。 素敵でした。
| mambotaxi | 2007/02/12 9:46 PM |
コメントする
All posted by スポンサードリンク forbid reproduction without permission |