CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
Click here!



RECOMMEND
RECOMMEND
CATEGORIES
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
LINKS
MOBILE
qrcode
PROFILE
OTHERS
TODAY'S NEWS
Powered by RSSリスティング
SPONSORED LINKS

Fluctuat nec mergitur


<< 「コールドマウンテン」 | main | 「天使はモップを持って」 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
試写会「ローズ・イン・タイドランド」
映画 「ローズ・イン・タイドランド」  原作は「Tideland」  Mitch Cullin

Tideland原作 Mitch Cullin応募したのも忘れていた試写会が当選。 

テリー・ギリアム、前作の 「ブラザーズ・グリム」 が私はダメだったので、もうどうかなあと思ってたんだけど、けっこう面白かった。 
ただし、例によってかなりシュールでグロいので、嫌いな人は全然嫌いと思う。
「Tideland」 は干潟、あるいは境界線という意味らしい。 
「不思議の国のアリス」 ならぬ 「境界線のローズ」 というわけだが、「アリス」 の世界観をテリー・ギリアム色に染めるとこんなにも死臭が漂ってしまうのか。
 
主人公はジェライザ=ローズ、10歳の少女。 両親ともヤクチューだが、彼女は冷静に親の世話をしている。 しかしそこは子供のこと、現実逃避のためか、空想世界に浸り、友達は首だけのバービー人形。 それだけでもうアブナイ感じ。

以下多少ネタバレ



現実社会の出来事として、家族の遺体を放置しておいたり、親が子供を放っタラカシにしていなくなるなんてこともありそうで、決してこの手の話がこの作品独特の世界というわけではない。 ある種のファンタジーであり、シュールではあるけれど、要素としては現実的、今日的である。

ただ、それは観終わってから思ったことで、観てる間はずっとジェライザ=ローズに振り回されっぱなしだった。 小さな女の子の空想の世界は、孤独で、でもすごく賑やかで、楽しくて、訳がわからない。

学校にも行ってなくて、生身の友達もいなくて、両親は死んじゃって、こんなに孤独で不幸なことはないのに、こんなに楽しそうで、この子は大丈夫なのか?って、生活よりもアタマの心配をしちゃうけど、想像力は身を助けるのだった。
誰も知らない
映画は最後、結末を迎えるというより、スタートを迎える。 新たな人生が始まりそうだが、彼女は現実と向き合えるのだろうか。
私はこの映画はギリアム版 「アリス」 というより、ギリアム版 「誰も知らない」 だと思う。(←まったくちがうって) 
 

しかしまあ、テリー・ギリアムがすごいというより、演じているジョエル・フェルランドがとにかくすごいのだ。 この子がいなかったらたぶん、この映画は成立していない。 このジョエル嬢、カナダでは名子役として有名らしい。 撮影当時9歳にして、役者歴7年とか。 実際、演出とか演技指導とか、あまり必要なかったようだ。
 
6月26日 九段会館にて。 ★★★★

ローズ・イン・タイドランド@映画生活
| movie theater | 20:01 | comments(4) | trackbacks(35) |
スポンサーサイト
| - | 20:01 | - | - |
mambotaxiさま、こんばんわ。

この映画に出てくる大人は奇妙な人ばかりで
ジェライザ・ローズは空想の中で美化したり
変質させたりして受け入れざるをえなかったのだと感じました。

空想に逃避するしかなかった彼女の最後の表情が頭に焼きついています。感想を拝読し、共感いたしました。
| パフィン | 2006/07/14 10:38 PM |
パフィンさん コメントありがとうございました。

空想癖って、たしかに現実逃避ではあるけれど
現実と折り合いをつけてたくましく生きていく術でもある気がします。
こうでもしないと、生きていけなかったんでしょうね。

| mambotaxi | 2006/07/17 8:57 PM |
こんばんは。
ジェライザ・ローズはすっごくよかったんですけど、ギリアムさんがこういう感じたとは全く知らなかったんで、エグさとかグロさとかにすっかりあてられちゃった感じです。(w)
悪い夢を見ている感じっていうんでしょうか、そういう感じです。
| ichi | 2006/07/26 5:03 AM |
ichi さん コメントありがとうございます。

まさしく悪い夢、ですね〜。
でも、このシュールさがたまりませんでした。
| mambotaxi | 2006/07/26 10:30 PM |











トラックバック機能は終了しました。
この記事に対するトラックバック
----テリー・ギリアム、精力的だね。 この前、『ブラザーズ・グリム』が公開されたばかりじゃなかった? 「うん。あの呪われた『The Man Who Killed Don Quixote』の不幸以来、 すっかり表舞台から姿を消していたと思ったら、最近またまた大活躍。 やはりただ者じゃなか
| ラムの大通り | 2006/07/03 11:22 PM |
26日(月) 試写会当たり、行きました。 時間ギリギリでアセアセ。
| ふるふる好楽 | 2006/07/04 12:45 AM |
 イギリス&カナダ  ドラマ&ファンタジー  監督:テリー・ギリアム  出演:ジョデル・フェルランド      ジェフ・ブリッジス      ジェニファー・ティリー      ジャネット・マクティア 「不思議の国のアリス」が大好きな10歳の少女ジェラ
| Saturday In The Park | 2006/07/09 9:40 AM |
て、あまりにベタなタイトルで失礼しました、が‥ある意味当たっているテリー・ギリア
| 映画雑記・COLOR of CINEMA | 2006/07/09 1:54 PM |
邦題:ローズ・イン・タイドランド 原題:TIDELAND 原作:「タイドランド」
| Pocket Warmer | 2006/07/09 11:23 PM |
【恵比寿ガーデンシネマ】 『不思議の国のアリス』が大好きな10歳の少女ジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)。両親が2人ともヤク中で、ある日ついに母親(ジェニファー・ティリー)が死んでしまう。慌てた父親(ジェフ・ブリッジス)はジェライザ=ローズを
| CINEMANIAX! | 2006/07/09 11:25 PM |
【映画的カリスマ指数】★★★☆☆  妄想の国のお色気アリス    
| カリスマ映画論 | 2006/07/10 12:21 AM |
テリー・ギリアムの新作が2年連続で観れるなんて 信じられません!(笑)昨年の「ブラザース・グリム」から 半年ちょっとで公開の本作、前作が彼のキャリアの中でも かなりメジャー色の濃い作品だったのに対し、 本作は、かなりブラックな作家色の濃い作品。
| It's a Wonderful Life | 2006/07/10 8:06 AM |
 公開初日。新宿の映画館は混んでいる。  スクリーンいっぱいに広がるジェライザ=ローズの可愛らしい笑顔。気づけばそれは、色あざやかな空想とともにストーリー世界を構成する重要なキーワードになっている。パパやディキンズでなくとも彼女の虜だ。彼女の可憐で
| パレード | 2006/07/11 10:14 AM |
昨日公開された「サイレントヒル」を観て名子役ジョデル・フェルランドにすっかり魅了されたわけですが、丁度同じ昨日公開の「ローズ・イン・タイドランド」では主役で登場しているというので、後日観るつもりでしたが慌てて今日観てきました。 ★★★★ やっぱり凄か
| そーれりぽーと | 2006/07/11 9:28 PM |
今夜はテリー・ギリアム監督作品の、ローズ・イン・タイドランドを観てきました。7月に入って観た6本目ですが、レビューは2本目ですね。去年の秋に観た、『ブラザーズ・グリム』の監督で、鬼才!といわれるテリー・ギリアムが、奇想天外なギリアム版「不思議の国のア
| kaoritalyたる所以 | 2006/07/12 8:17 AM |
予想通りのハチャメチャなこの映画・・・これぞテリー・ギリアムの世界ですね。R指定映画でしたが、この映画を観てもいい人チェックが必要なんじゃないのかなって思うくらい独創的な世界でした。もちろんあたしは興味津々な世界観なのですごく楽しめたんですが・・・こ
| Alice in Wonderland | 2006/07/13 2:22 PM |
映画館で、出演:ジョデル・フェルランド/ジェフ・ブリッジス/ジェニファー・ティリー/ジャネット・マクティア/ブレンダン・フレッチャー/原作:ミッチ・カリン/脚本:テリー・ギリアム/トニー・グリゾーニ/監督:テリー・ギリアム/作品『ローズ・イン・タイドランド』
| Rohi-ta_site.com | 2006/07/14 4:04 PM |
気の抜けたシャンパンみたいだった空虚な大作、「ブラザーズ・グリム」に続いてテリー・ギリアムが送り出してきたのは、「嫌われ松子」が裸足で逃げ出す、とんでもなく悲惨な少女ローズの物語。 彼女が生きるのは、残酷な現実に
| ノラネコの呑んで観るシネマ | 2006/07/14 9:17 PM |
1865???Υ???å????????10Фξ???ΰ????????ĤιΥ???? ???????ι?Ф? ???Ĥä¿???????????????Ū??????ĿŪ?????ä ξ?????Τ??????? ????????ľ??? ???????Ρ???????????? ???Τ??????ä????β?Τ褦??????{/hiyos/} ?ΥС??ã?Τ?ä???????Ĵ
| シャーロットの涙 | 2006/07/14 9:59 PM |
テリー・ギリアム監督、2005年、イギリス・カナダ ドラッグづけのママが死に、パパと二人でおばあちゃんの家に 出かけたジェライザ=ローズ。パパが”バケーション”に行ってしまい バービー人形のミスティークと一緒に家の近くを探検するうちに・・。 10歳の少女
| パフィンの生態 | 2006/07/14 10:42 PM |
 『不思議の国のアリス』が大好きな10歳の少女ジェライザ=ローズ。両親が2人ともヤク中で、ある日ついに母親が死んでしまう。慌てた父親はジェライザ=ローズを連れて故郷へと旅立つ。辿り着いた実家は、周囲に何もない草原の中に立つ壊れかけた古い家。着いて間もな
| 極私的映画論+α | 2006/07/14 11:12 PM |
観てきました、「Rose in Tideland」。 テリー・ギリアム、待望の
| Brillatsavarin blog | 2006/07/15 9:29 AM |
『不思議の国のアリス』が大好きな 10歳の少女ジェライザ=ローズ 両親が2人ともヤク中で、ある日ついに母親が死んでしまう 慌てた父親はジェライザ=ローズを連れて故郷へと旅立つ 辿り着いた実家は、周囲に何もない草原の中に立つ 誰も住んでいない壊れかけた古い家
| sattyの癒しのトビラ | 2006/07/15 4:44 PM |
7月8日(土) (前日からのつづき) イベント終了後、フロアでおどりっぱなしの人にフリーペーパーを渡したり、いろんな人と話したりする。 中でもミックちゃん(女の子)とその友達はすごい。 ボクよりも遥かに年下なのに メタルを聴いているのだ。 まさか女の子
| CHEAP THRILL | 2006/07/17 10:34 PM |
テリーギリアムが創り出す、 少女ローズの現実逃避による、イマジネーションワールド 去年9月のトロント映画祭で出品されて yueがジェニファーティリーと写真撮ってもらったあの時の作品、 やっと日本公開☆期待しないで待ってました〜 公開2日目に観に行ったら立ち
| 我想一個人映画美的女人blog | 2006/07/20 8:45 AM |
京都みなみ会館にて、「ローズ・イン・タイドランド」を鑑賞「ブラザーズ・グリム」の監督テリー・ギリアムの新作です。「未来世紀ブラジル」で有名な監督約20年前に公開された映画・・・・。確か観た記憶はあります。何か不思議な映画でした今回のこの「ローズ・イ
| ?? | 2006/07/23 5:37 PM |
でもね、少女のセカイの迷宮たる所以には、実はタネがあるって 思ったんだよね。 少女の世界っていいながら、少女のセカイじゃないっていうのかな。 あるいは、少女の姿を借りて、描いてるっていうか。。。。 だって、ジェライザ=ローズは、空腹とか疲れたとか眠いと
| ふろーてぃんぐ・まいんど | 2006/07/26 5:04 AM |
空想の リアリズムに 眩暈かな   何がギリアム版アリスですかい。ルイス・キャロル原作に親しんだ方ならまだしも、ディズニーのファンタジーアニメを思い描いてた人なら、ばっきゃあろ〜、でしょうねえ。  タイドランド。干潟、潮の満ち引きで陸になったり海
| 空想俳人日記 | 2006/07/26 5:28 AM |
少女の世界そのままのような、美しく彩られた毒々しい幻想ワールド。エグイのにピュアな、少女でありながら大人の色っぽさを感じさせる、ジョデル・フェルナンドの、魅力溢れるこの作品。おぞましい描写をしているのに、奇妙に鮮やかな美しさ。相反する言葉で表現される
| レザボアCATs | 2006/07/29 2:48 PM |
「ローズ・イン・タイドランド」★★★ ジョデル・フェルランド、ジェフ・ブリッジス 主演 テリー・ギリアム監督、2005年、イギリス、カナダ 主人公の少女は 「不思議の国のアリス」が好きな 10歳のジェライザ=ローズ。 アリスを連想させる地面にあいた穴な
| soramove | 2006/08/02 9:00 AM |
『ローズ・イン・タイドランド』(2005 / イギリス・カナダ / テリー・ギリアム) Text By 鮫島 サメ子  ド辺境の地で兄と弟に挟まれて育った筆者は「女の子」が苦手である。同性が苦手、ではない。ある程度育っちまえばいいのだが、幼少期に同性の遊び相手がいなかっ
| I N T R O+blog | 2006/08/02 1:02 PM |
 「不思議の国のアリス」を底本としているのはわかりますが、ギリアムってここまで悪趣味だったの? といわしめてくれる作品でした。  たしかに序
| シネクリシェ | 2006/08/17 5:39 AM |
悲惨な現実を生きる少女ジェライザ=ローズが、少女ならではのイマジネーションを使って、奇妙で不可思議な冒険を繰り広げるファンタジー。アメリカの人気作家ミッチ・カリンの「タイドランド」を、『ブラザーズ・グリム』の鬼才テリー・ギリアムが、奇想天外なギリ
| パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ | 2006/08/17 7:14 AM |
ひらりん的にどうも、相性の悪い系監督のテリー・ギリアム監督。 ちょっと、凝り過ぎちゃってて、イマイチつぼにはまらない作品が多いねっ。
| ひらりん的映画ブログ | 2007/02/22 2:55 AM |
「ブラザーズ・グリム」のテリー・ギリアム監督作品。『不思議の国のアリス』を下敷きに、一人の少女のグロテスクな空想世界を独特の乾いたタッチで綴ったミッチ・カリンの異色ファンタジー。てっきりローズが不思議な国で体験する不思議なお話だと思っていましたが違っ
| しょうちゃんの映画ブログ | 2007/02/27 8:00 PM |
原題:Tideland オーバードーズ(薬物の過剰摂取)に死体遺棄にミイラに列車爆破と、よろしくない題材を、これでもかとばかりに並べている・・それでも可愛いファンタジー・・・ 10歳少女のジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)は、バービー人形の
| 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜 | 2007/10/14 7:57 PM |
ローズ・イン・タイドランド ¥3,441 Amazon.co.jp (WOWOW@2007/10/13) 原題 TIDELAND 製作年度 2005年 製作国 イギリス/カナダ 上映時間 117分 監督 テリー・ギリアム 出演 ジョデル・フェルランド 、ジェフ・ブリッジス 、ジェニファー・テ
| ミーガと映画と… -Have a good movie- | 2007/10/17 3:58 PM |
今回紹介する映画は、好きな監督の一人テリー・ギリアム監督の作品で、サン・セバスティアン国際映画祭でFipresci Prizeを受賞した作品の『ローズ・イン・タイドランド』です。 まずは映画のストーリーから・・ 10歳の少女ジェライザ・ローズ(ジョデル・フェルラ
| ジフルは映画音楽札幌グルメ紹介 | 2007/11/30 4:27 PM |
作品情報 タイトル:ローズ・イン・タイドランド 制作:2005年・カナダ 監督:テリー・ギリアム 出演:ジョデル・フェルランド、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・ティリー、ブレンダン・フレッチャー あらすじ:10歳の少女ジェライザ・ローズ(ジョデル・フェル
| ★★むらの映画鑑賞メモ★★ | 2010/08/12 1:52 PM |