スポンサーサイト
2023.08.12 Saturday
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | | - | - |
CALENDAR
Click here!
RECOMMEND
RECOMMEND
CATEGORIES
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
LINKS
MOBILE
PROFILE
OTHERS
TODAY'S NEWS
SPONSORED LINKS
|
Fluctuat nec mergitur9人の女性を描く「美しい人」
2006.07.24 Monday
結果は良性で、とりあえず心配しなくてもよさそうだ。 しかし、しこりがみつかってから結果が判明するまでの間、なんとも言えない不安を味わった。 病気や死に直面した時の不安が、とても大きいだろうということは想像するが、それより手前の、「直面するかもしれない」 段階での不安、というものがこれほど辛いとは思わなかった。
特に乳がんという女性特有のことだったせいで、女性であることを意識した。 病巣だけでなく全摘になったら耐えられるだろうか、ということから、自分は女性らしく生きているかとか、女性としての幸せとは何かとか。 そしてこの映画を観ようと思いついたのだ。 「彼女を見ればわかること」 のロドリゴ・ガルシア監督が撮った9つの短編オムニバス。 囚人あり、妊婦あり、不倫あり、人種も階層も異なる女性たちのさまざまな不安や葛藤が、さまざまなシチュエーションで語られる。 一編が10分ほど、ワンシーンワンカットで綴られる映像は、女性たちの心の内さえも映し出すようだ。 しかも演じる女優陣が豪華。 キャシー・ベイカー、 グレン・クローズ、 ダコタ・ファニング、 ロビン・ライト・ペン、 ホリー・ハンター 、シシー・スペイセクら。 実力派が演じたからこその説得力とも言える。 昨年のロカルノ国際映画祭ではグランプリのほか主人公の9人全員に主演女優賞が贈られたそうだ。 特に2話目、ロビン・ライト・ペンの話が評判がよく、実際かなりグッときた。 過去を慈しみ、現在の幸せを噛みしめる女性の話だ。 それとやはり、最後のグレン・クローズの話は驚いた後、切なくて涙が出る。 そしてなんとキャシー・ベイカーは手術直前の乳がん患者だった。 それぞれに、迷い、もがき苦しみながら、懸命に生きている。 家族との葛藤や、今置かれた状況に嘆きながらも、一筋の光を信じて。 みんな辛いことを抱えていて、それでも笑顔を他人に見せているのかも知れない、と漠然と思った。 親の介護に忙殺される友人のことを思い出したりした。 オムニバスで独立した話だが、どこかで登場人物が係わり合っている。 その手法は前作 「彼女を見ればわかること」 と同じだ。 ただし私は「彼女」の方がよかったと思う。 一つ一つの話の輝きと驚きは、今作は前作に適わない。 原題は 「9lives」。 邦題は手抜きか? ところでみなさん、検診しましょうね。 渋谷Bunkamura ル・シネマ ★★★★★ ・美しい人@映画生活 コメント
コメントする
All posted by スポンサードリンク forbid reproduction without permission |