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横山 秀夫「クライマーズ・ハイ」
クライマーズ・ハイクライマーズ・ハイ
横山 秀夫

御巣鷹山での日航機墜落事故から早20年が過ぎたという。 私はまだ学生で、夏休みだった。 事故のニュースを知ってから、テレビに釘付けになったのを思い出す。

あの事故のとき、マスコミがどうやって取材していたかなんて知る由もないが、この小説はそれを題材にしている。 
ところは群馬の北関東新聞社。 主人公はデスクに任命された悠木。 彼はその時何を思い、何を紙面に映し出したか。

しかしこれは、彼がどう仕事をこなしていったかという話ではない。 
彼の周辺で起こる新聞社内の抗争や、彼の家族との確執、一緒に山に登るはずだった友人が病で倒れたこと、そして何より墜落事故との関わりの中で、悠木自身がどう変わっていったかが描かれる。 男は何を考え、何を決断したか。

一方、現在の悠木も描写されるのだが、それは病に倒れた友人の息子との慰霊の登山の様子だ。 自分の息子とうまく交流できない悠木と、父親を喪った青年。 擬似親子のような関係の連帯感だが、2人の絆のなかにはっきりと悠木の息子の存在が感じられたとき、熱いものがこみ上げる。

生きていくうえで、やりがいのある仕事はかけがえないものだ。 しかし、それと同様に、家族ほど大切なものもまた、ないということ。 そして身近な人々も。 どちらかを選ぶというより、すべてを大切にしたいと強く思う。 

21回目の御巣鷹の夏がまた過ぎた。 風化させないためにも、こういう小説は読んでおいた方がいい。
| book | 21:26 | comments(0) | trackbacks(1) |
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| - | 2008/03/29 12:32 PM |