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映画「SPIRIT/スピリット」
映画 SPIRIT/スピリット」

そもそも格闘技が好きではない。 K−1とか?見る気もしない。 
映画でも、アクションものはあまり興味がない。 昔はそれでもジャッキー・チェンとかも見たけど、CGが駆使されるようになってからは特に、アクションものは素通りしたい気持ち(今でもジャッキーは生身でやってるんでしょうが)。 「グリーンデスティニー」とかなら消されたワイヤーを想像してしまったりするし、どうせなら「少林サッカー」あたりまでぶっ飛んで「ありえねー」と笑わせてもらいたい。

さて本作ですが、格闘技が題材のアクション映画で、公開当時はいかにも私としては近寄りがたかったのだが、あとからどうしても観たい映画になった。
それはV6の岡田くんの主演映画花よりもなほ」のレビューに付けていただいたコメントのなかで、この作品に絡めてコメントして下さった方がいらして、気になったため。 
ちなみにそれはラムの大通りのえいさん。 その節はありがとうございました。
WOWOWでやったのを録画しておいて、やっと鑑賞。

19世紀末から20世紀初頭にかけて中国に実在した、伝説の格闘家・霍元甲。 父親も格闘家でありながら、病弱で喧嘩を止められていた彼の幼少時代から、強くなり驕り高ぶったために全てを失ってしまった若い頃、そして一から出直し、史上初といわれる異種格闘技戦で命を落とすまでを描ききる。

なんといっても主演のジェット・リーが美しい。 武術の型を練習している姿はさながら躍っているようだ。 彼は本作では製作も兼ねているとのことだが、タイトル通りのスピリットを伝えるには十分の気持ちのこもった演技と武道を披露している。

しかし肝心なのはこの映画のテーマだ。 それは 「暴力のむなしさ」。 報復の報復によって大切なものを失ってしまった元甲。 父親に憧れて目指した格闘家への道はなんだったのか。 格闘技に対する不信、自分の信念が揺らぐのを感じたはず。

暴力って、なんだろう。 相手を傷つけ、自分も決して安全ではなく、それでも戦うことの、意味とは…。 
一度失ったものは、仕返しをしても蘇らない。 それでも報復せずにいられないのは、自分のプライドのため? 

私の友人は息子に 「やられたらやり返せ」 と教えている、と明言した。 「男の子なのに、やられっ放しなんて情けないから」と。 一瞬当然の論理のように聞こえるが、大方の親たちがそう教育しているとしたら、暴力の連鎖は常識と化す。 三つ子の魂百まで。 親から教えられた価値観で、子供は大人へ育っていくのだから。 ブッシュ大統領もパパ・ブッシュにそう教えられたに違いない。 
 
話を映画へ戻そう。 
心優しい人々との出会いが、元甲に、自分の存在意義を確認させてくれた。 そして再び戦いの場へ。 

一人で四人と戦う異種格闘技には政治的な思惑も絡んでいたようだ。 しかし中国の威信を掛けて引き受ける元甲。
最後の対戦相手・中村獅堂演じる田中安野はそんな彼に共鳴し、対戦相手でありながら元甲を尊重する姿勢が見て取れる。
 
たぶん、戦いというものが本質的に備えているべきこととは、相手を尊重するということなのではないか。 殺したいほど憎い痴情の縺れでもない限りは、相手の尊厳を大切にしてこそ、戦う資格があるのだ。 それはきっと、子供の喧嘩やいじめでも同じ。 最後の最後に命を奪うまでの戦いなんて、なんの意味もない。 

元甲は卑怯なことをされて戦う力を失うが、最後まで安野と戦おうとする。 それもまた、武道精神だろう。  

安野のマネージャー?はいかにもな敵方の日本人であるが、安野を志の高い崇高な人物に描くことで、日本人自体を多様に描いているところが好感が持てる。

それにしても中村獅堂がよい。 硫黄島からの手紙 でも勇ましい日本兵を好演していましたが、外国人から見て、戦う日本人のイメージにぴったりなのでしょうか。 獅堂氏は今後も海外で活躍して欲しいものだ。  
ただしこれ、中国語を特訓して役を得た、みたいに言われてますが、お茶のシーンはどう見ても吹き替えに見えるけど、どうなんでしょう。

「殺したいほどの痴情の縺れ」 は経験談ではありません、念のため。 語弊があるといけないのでちゃんと書きますが、本当はこれも許されることではありません。 報復の連鎖の一種ですからね。 

人が人に相対するということの根本は、戦いも人生そのものも同じだ。 
常に向かい合う相手に敬意を払い、大切にするということ。
私はこの映画を観てそれを心に刻みたいと思った。 

★★★★★ 
| movie at home | 23:23 | comments(2) | trackbacks(2) |
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ご紹介ありがとうございました。

ずいぶん以前の書き込みを覚えておいていただき、
DVDで観ていただいたなんて、
ほんとうに嬉しいです。

>常に向かい合う相手に敬意を払い、大切にする

とても素敵な言葉ですね。
私も肝に銘じたいと思います。
| えい | 2007/03/07 9:15 AM |
えいさん
わざわざお越しいただいてありがとうございます。
この映画はえいさんのコメントがなければ
私は鑑賞することはなかったと思うので
感謝しています。
| mambotaxi | 2007/03/12 8:30 PM |











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----この映画、ジェット・リーが、 なんだかスゴく懐かしい格好しているよね? 「うん。彼の代表作の一つ 黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)に扮した 『ワンチャイ』シリーズを思い起こさせるよね。 内容も『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地覇王」を 思
| ラムの大通り | 2007/03/07 9:15 AM |
3月30日(金) 月一の「CHEAP THRILL」の編集お泊り。 場所は赤坂見附。 体力的にキツい。集中力が落ち、少し寝る。 途中、赤坂見附駅近くのマクドナルドでお食事。 外国人が多い。 すると、50代くらいの褐色のおじさんが 「A happy new year!」と語
| CHEAP THRILL | 2007/04/07 7:39 AM |