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映画「ボルベール< 帰郷>」
「ボルベール」パンフレット筆者の mambotaxi という名前はアルモドバルの映画の中の役名から拝借しているものだ。 著作権侵害かもしれんなあ、と思いつつ、日々使わせていただいている。 アルモドバル映画を敬愛してのことだが、そんな監督の新作がやっと登場。 
レビューを書く時間が取れず今に至るが、公開すぐに観た。

このところ、男性主人公の映画が続いていたが、やっと本領発揮と申しましょうか、いわゆる「女性映画」というものを創ってくれた。 これこれ、こういうのが観たかった、と胸をなでおろす。 「ハイヒール」を思い出します。 

とはいえ、この映画はペネロペ・クルスの魅力で出来ている。 監督お得意の極彩色の画面に、負けず劣らず目にも鮮やかな存在感の大きな瞳と胸の女が、色気と男気を振りまきながらそこに逞しく「生きている」姿を観客に晒す。 失礼ながら、ペネロペがこれほど演技派とは思わなかった。

アルモドバル監督の映画にいつも感じるのは、捨てても捨てても捨てきれない、人間の「業」のようなもの。 理性ではどうにも出来ない、善悪を越えた、人間が人間であるための最後の何か。 いや、もしかしたら、最初の何か、か。 剥き出しの、汚れた、でも大切な何かが必ず描かれる。

親子の因縁や宿命、輪廻。 たぶんそこから人は逃れることは出来なくて、目をつぶってやり過ごそうとしても、永遠に付きまとうもの。 普段忘れていても、身体の中を巡る血が覚えている。 都会で暮らし、理性で生きているような顔をしていても、ふとした拍子に出てくるもの。 そんなものを思い出させられる。

理屈抜き、といえば、例えば、娘二人が母親の存在を感じるのは「匂い」なのだった。 姉は伯母の家にあったトレーニング用のバイクのハンドルの匂いで、主人公はなんと「オナラ」の匂いで母親がいることを感じ取る。 笑いを誘うシーンでもあるが、匂いという身体感覚でしかわからないもので家族がつながっていたことを示す場面だ。

そういえば、この地方のキスの挨拶の音のけたたましいこと。 まるで鳥のさえずりのようにチュンチュンしていたが、スペインといえどもマドリードのような都会ではこれほどではないとのこと。 これも血縁と地縁の濃さを物語るようだ。  

ストーリーはこちらを参照のこと。

いつだったかキムタクがテレビで「ペネロペが歌を歌っているシーンが反則」と讃えていたが、あれは吹き替えでした。 でも色気がなんともいえない。 女の私でさえゾクッとしましたよ。

いやしかし、アルモドバルの映画も来るところまで来た感じがするのは私だけだろうか。 もっとエゲツないドロドロだったのに、映像同様鮮やかにきれいにまとまっている。 出演女優6人がカンヌの最優秀女優賞、脚本も最優秀賞に選ばれたほどの素晴らしい作品だが、古くからのファンは、いい作品ゆえにもの足りないと思ってはいないだろうか…。

さて、私にとっては相変わらず母親とは面倒な存在であり、いまだ「遠くにありて思うもの」である時が最善だが、お互い年も取ってきたし、もう少しやさしくしてあげなくちゃいけないかしら?と思ったりした。 

★★★★★★ あれ?満点オーバーだ。 たまにはいいか。 有楽座

ボルベール<帰郷>@映画生活
| movie theater | 14:51 | comments(4) | trackbacks(26) |
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| - | 14:51 | - | - |
mambotaxiさま、こんにちは。
私もこの映画とってもよかったと思います。満点超えも納得です。
感銘を受けたのでアルモドバルの古い作品『神経衰弱ぎりぎりの女たち』を観てみたのですが、その中でマンボタクシーが・・。
「mambotaxiさまと同じだな〜」と思っていたのですが、あの映画から取られたHNだったのですね?
古くからのファンでいらっしゃるのですね。
私は『オール・アバウト〜』以降の作品しか観ていなかったのです。
『神経衰弱〜』は20年近く前の映画ですが、もうくっきりとアルモドバル印を感じました。
カルメン・マウラとペネロペ、新旧ミューズが母娘とは素晴らしい。
私も自分の母と、もっとわかり合いたいと思いました。
ではでは!
| 真紅 | 2007/07/15 11:34 PM |
真紅 さま ごぶさたしております。

そうなのです、あれからとったのです^^;
あの運転手、監督なのですが、ご存知でしたかしら。

私は公開当時にはさすがに観ておりません。
アルモドバル作品と巡り会ったのが91年、
「ハイヒール」という作品で、それが強烈で、
そこから遡って観た次第です。

そう、あの映画で「ぎりぎりの女」だったカルメンが
本作では年季のいった母親を演じていて
私はそういう意味でも感銘を受けたのでした。

しかしまあ、アルモドバルに関して言えば
インディーズの頃から応援していたバンドが
すっかりメジャーになってテレビとか出ちゃって
嬉しいけど一抹の寂しさを覚える、みたいな気持ち、といったら図々しいですかね…。
| mambotaxi | 2007/07/16 12:38 AM |
こんばんは。お久しぶりですー。
>mambotaxi という名前はアルモドバルの映画の中の役名から拝借
おおお、そうだったのですねー。
本作を観て、久しぶりにアルモドバル熱が上昇。
未見の作品を観てみようと思いました。
(欲望の法則のDVDが今月出るのですね。)
mambotaxi さんのアルモドバル作品のベストは何ですか?
私は円熟してからのトークがベストかな。
でも、グロリアなど昔のも好きですー
| かえる | 2007/07/19 11:20 PM |
かえる さま ごぶさたしております。

>mambotaxi さんのアルモドバル作品のベストは何ですか?

迷うところですが、出会いとなった 「ハイヒール」 でしょうか。
当時、映画は 「ぴあ」 で探したものでしたが
掲載されていたその小さな鮮やかな写真に憑かれるように
「私はこの映画に呼ばれている」 と思い込んで
映画の内容も、監督のことも、よく知らずに観に行ったのですが
結果的にはあれが運命の出会いでした、なんて思ったりして。
映像もストーリーも、実に強烈で濃厚で衝撃的でした。
「ボルベール」 の原点とも言えそうな、母と娘の確執の話です。
悲しいことにこの作品だけDVD化されていないんですが。

それと「神経衰弱ぎりぎりの女たち」 も
やはり mambotaxi としてはハズせません。
もちろん「 トークトゥーハー」 を含む このところの
“女性賛歌三部作”も名作ぞろいで…。

ううむ、私には選ぶのは難しいですぅ。
| mambotaxi | 2007/07/20 11:22 PM |











http://mambotaxi.jugem.cc/trackback/436
この記事に対するトラックバック
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