CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
Click here!



RECOMMEND
RECOMMEND
CATEGORIES
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
LINKS
MOBILE
qrcode
PROFILE
OTHERS
TODAY'S NEWS
Powered by RSSリスティング
SPONSORED LINKS

Fluctuat nec mergitur


<< 映画「ホテル・ルワンダ」 | main | 映画「夕凪の街 桜の国 」 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
映画「アズールとアスマール」
「キリクと魔女」をご存知だろうか。キリクと魔女日本及びアメリカのアニメに慣らされている身には、衝撃的なアニメ作品だった。 影絵を連想させるような静かな、それでいて滑らかな動き、美しい色彩、神聖な冒険譚。 いまやどれもこれも同じように見える日本のアニメの登場人物の顔や、ディズニーに代表されるような作り物の3D、そんなものに飽き飽きしていた私には、驚くほど新鮮で、感銘を受けた。

その監督の作品ということで、迷わず観にいったのがこの作品。 いや慣れない渋谷の裏側?まで遥々行った甲斐がありました。

アズールは白い肌に青い瞳。 裕福な領主の子としてアラビア人の乳母ジェナヌに大切に育てられた。 乳母にはアスールと同じくらいの年の息子・アスマールがいて、二人はまるで兄弟のように仲良く育った。 しかし乳母母子は祖国に戻され、アズールは海を渡って“ジンの妖精”を求め、その地へ赴く。 するとそこでは母子は富豪となっており、アズールは「青い目は不吉」と忌み嫌われる。 そう、立場が逆転していたのだ。

アズールはへこたれることなく理解者を得つつ、勇敢に敵と戦いつつ、ジンの妖精の元へ向かう。 アスマールはアズールに対して心を閉ざし、妖精の元へ行くのも競い合いだったはずが、敵との戦いでは二人は助け合いながら、最後には力を合わせて難関をかい潜る。  競争ではなく、協力、そして尊重し合い、譲り合う気持ちが芽生えたのだった。


まず、海を渡ると立場が逆転し、領主の息子は疎まれ、使用人が富豪になっていた、という設定がイカシている。 
しかも、価値観の逆転、それは世の中に絶対的なものなど何もなく、周囲の言い伝えや偏見によって凝り固まった感覚がいかにいい加減で、無意味なものかを物語る。 瞳の色、ひいては人種に対する差別がいかに無意味でばかばかしいことか。 

アスマールが敵に攻撃を受けた時、もしアズールが抜け駆けして先に進んでいたら、最後の鍵を持っていなかったアズールは妖精に会えなかった。 助けたことでアスマールの心も開き、助け合うことが出来、ゴールへたどり着けたのだ。  

そういえば最近、自己主張ばかりで、「お互い様」を知らない人が増えた気がする。 相手に譲って「急がば回れ」の意味を知らない、とでも言うか。 
ある意味これは人心掌握術だが、先に優しくすると、次には相手もこちらに優しくしてくれる。 譲ってもらえば、次は譲ってあげようと思う。 そういうものだが、まあ実際は難しいのもたしか。

さてこの映画、素晴らしいのはストーリーばかりでなく、むしろ、映像の美しさをイチオシとしたい。 とにかく美しい。 特に幾何学模様というか、イスラム寺院みたいなタイル張りの壁の模様の規律の有る美しさに、もともと文様とか、タイル絵とかが好きな私は見とれてしまう。 背景だけでももう一度観たいくらいなのだ。 ドキドキするほど、圧倒的な美しさがそこにある。

それと忘れてならないのが、登場人物のうちの一人である、シャムスサバ姫の可愛らしさ。 幼いのにおしゃまで、賢く、動きが素早い。 お城に閉じ込められて育てられている姫が、外に出て、土や蛍にいちいち驚き感動する様子はこちらが嬉しくなってしまうほどだった。

私は時間の関係で字幕版で見たが、日本語版も観てみたいものだ。 どちらにせよ、イスラムの言葉でしゃべる場面は言語のままらしいのだが、それは、異国へ来たアズールの戸惑いが観客にそのまま伝わるようにという監督の意図だとか。 なるほどね、言葉のわからない国を訪れた時の「取り残された感」って、ありますよね。

★★★★★

アズールとアスマール@映画生活

しかしまあどうでもいいけど、顔だけ見てると「アンジェラ・アナコンダ」に見えてくる。
| movie theater | 22:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 22:40 | - | - |











http://mambotaxi.jugem.cc/trackback/446
この記事に対するトラックバック