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<< I’m sorry、mama. (集英社文庫 き 16-2) | main | 映画「スウィーニー・トッド  フリート街の悪魔の理髪師」 >>
映画「アース」
海洋ドキュメンタリー「ディープ・ブルー」を観て「別に…」と思ったのは2004年のこと。 あれから4年、同じ撮影チームが今度は北極から南極まで、大自然に生きる動植物を見事に撮りに撮った。

北極近くのシロクマ母子。 春の到来と共に巣穴から出てくる瞬間、初めて踏みしめる外の世界の、切り崩した崖を滑り降りる子グマの足取りの覚束なさ。 
トナカイの子がオオカミから逃れようとする必死のレース。
水を求めて大挙して移動する象の群れ。 その群れからはぐれた親子の孤独な旅。
クジラ親子が、平和で美しい海から、荒狂う海を越え、餌場へ向かう数百キロの長旅。

なかでも印象深かったのは、昼は休戦協定でも結んでいるのか、同じ水場で水をむさぼる象の群れとライオンたちが、夜になると一変して象の群れを襲う場面。 暗視カメラが捉えたその映像は、ライオンたちを追い払うリーダーと、子どもたちを群れの奥へ匿う母象の姿、そして、作戦を変えたライオンたちが共同で一頭の大人の象に狙いを定め、襲うその瞬間…。
弱者と強者の反転、運命のいたずら、野生動物の共同作業…。

普段、ひとの踏み込まない大自然の美しさ、偉大さと共に感銘を受けるのは、どの動物にもエピソードがあり、感情移入してしまうからだ。 大自然の中では当たり前に綿々と続けられている動物たちの営みに、何を今更と思う向きもあるかもしれないが、「ディープ・ブルー」では得られなかった感動だった。 

まぁそれは、そこに見える親子の情や、生き抜く厳しさみたいなものを、人間に投影させて観ているからなのだが。 

それにしても、あの叙情的な、というか扇情的なBGMはやりすぎの感があるが、いかがだろう。 捕食者が被捕食者を捕らえる場面で、盛り上げたいのはわかるが、あそこまでドラマチックな音楽を乗せると、逆に興をそがれる。 私は、劇判は気にならないのが最良だと思っているのだが、今回は気になって仕方がなかった。 もっと冷静に、当たり前の生の営みとして映し出して欲しかった。

子どもの頃、テレビで「野生の王国」なんていう番組があって、ああいう映像をよくやっていた。 私は「かわいそう」などと言って顔を手で覆いながら、それでも指の隙間からその映像をしっかり見ていた。 
そばで見ていた父親に「よく見ておけ」と言われたのを思い出す。 あの食物連鎖の頂点に人間がいてのさばっているのだ、人もああして動物を食らい生きながらえている、感謝こそすれ「かわいそう」などとしたり顔で言うことではない、そう教えられたのだった。

映画は地球をラッキープラネットとして、この大切な地球の自然を破壊することなく、環境を守ろうというメッセージで終わるが、映像が強すぎて、メッセージがどうも後付けな感じがしなくもない。 なんといっても人間が1人も登場しないので、メッセージが遠い。 

それでも、象が群れからはぐれて一頭だけ力なく乾燥した大地をさまよっている映像が痛々しすぎて、枯渇感は強烈だ。  シロクマもこのままのペースでは2030年には絶滅するという。 この地球に住む一員として、いや、この地球を汚している人間の責任として、美しい自然を、そして野生動物たちを守りたいと単純に思う。

それにしても、いまどきの撮影機材の発達に感心してしまう。 冒頭のシロクマ親子の映像はとてつもなく遠いところから撮影しているみたいだし、チーターとガゼルの追いかけっこのハラハラは、見事な空撮によって演出される。 

監督はインタビューで「決定的瞬間をものにする秘訣は、最高の機材とロケーション、経験豊富なカメラマンと科学者の協力、そして何より辛抱強く待つことです」と語っている。 確かに機材のおかげだけでなく、待って待って待ち続けたであろうクルーの粘りの賜物だろう。 私のお気に入りはオシドリのヒナの巣立ちの、バージンフライトというよりも巣穴からただ落っこちていくシーンだが、あれを撮るだけでも相当待ち続けただろう。 
ああいうシーン、もっとウケるかと思うのだが、六本木のお客さんはおとなしい。 子供がうるさいかと思って字幕版にしたのだが、子供と観た方が盛り上がるかも。 日本語版は渡辺謙さんがナレーションだそうで、それもよかったかな、と思う。

TOHOの映画館が14日に1000円になるというサービスを始めて利用。 休日だったので、たまたま当たっただけだが、六本木まで行くと電車賃もかかって同じなんだけど…。

★★★★
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| movie theater | 23:59 | comments(0) | trackbacks(16) |
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この記事に対するトラックバック
原題:earth 「ディープ・ブルー」に「プラネットアース」、「ホワイト・プラネット」をも規模では完全に凌駕している・・北極から南極まで奇跡の星の自然と生き物たちの物語・・ 遠い遠い遥かに遠い46億年前に生れた太陽系第三惑星・地球、その第三惑星に5
| 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜 | 2008/01/20 1:00 AM |
 『主演:46億歳、地球。 奇跡の星の、見たこともないドラマを体感する究極のノンフィクション。』  コチラの「アース」は、1/12公開となった"「ディープ・ブルー」「プラネットアース」のBBCが贈るかつてない命の旅"なのですが、早速観て来ちゃいましたぁ〜♪
| ☆彡映画鑑賞日記☆彡 | 2008/01/20 7:30 AM |
TVの映画コーナーでは異様な紹介状態でした…。だからつい観たくなったのです。
| My Favorite Things | 2008/01/21 1:27 AM |
映画「アース」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *日本語版ナレーション:渡辺謙 *監督:アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド 感想・評価・批評 等、レビューを含む記事・ブログからのトラックバックをお待ちしています。お気軽にご
| 映画レビュー トラックバックセンター | 2008/01/21 4:23 AM |
監督: アラステア・フォザーギル マーク・リンフィールド 日本語版ナレーション: 渡辺 謙 2007年 ドイツ/UK 96分 公式サイト
| 気ままにReview Collection | 2008/01/22 11:19 AM |
地球が大好きだ!!
| Akira's VOICE | 2008/01/22 12:07 PM |
□作品オフィシャルサイト 「アース」□監督 アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド □ナレーター 渡辺 謙■鑑賞日 1月13日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)<感想> この映画を観る前日に、丸ビルで開催
| 京の昼寝〜♪ | 2008/01/24 12:49 PM |
 この映画は、USENの株主総会の後に行われた試写会(会場は中野サンプラザ)で観
| 泉獺のどうでも映画批評 | 2008/01/26 10:53 AM |
人気ブログランキングの順位は? 地球──46億歳。 神秘と美しさに溢れる 未体験のスペクタクル 地球、公開。
| ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! | 2008/01/26 6:49 PM |
 今、話題のアース観てきました。
| よしなしごと | 2008/02/03 5:24 AM |
やっと今日観てきました、ネイチャー・ドキュメンタリー『アース』。NHKでやってたという話の「プラネットアース」という番組を知らない状態で観に行った自分にとっては大自然の映像を大きなスクリーンで楽しめたってことだけで十分魅力的な時間でした。砂漠の景色の自
| cinema!cinema!〜ミーハー映画・DVDレビュー | 2008/02/09 12:13 AM |
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あらすじ今からおよそ50億年前、巨大な隕石が地球に衝突しその衝撃により地球は23.5度も傾いてしまう。この傾斜は四季の移ろいや多様な地形を地球にもたらし生命の誕生に重大な役割を果たすこととなった・・・。感想こういうの嫌いちゃうし、面白かったっちゃ〜面
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| おきらく楽天 映画生活 | 2009/04/16 8:14 AM |
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