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さざなみ情話 (朝日文庫 (お56-1))
うちの地元の描写なんかもあり、ちょっとそういう意味でも興味深かった。
堅気の男と、旅籠の女、要は遊女だけれど、その二人が行きずりでなく、一緒に所帯を持とうというほどの仲になっている。でも男の側の家の事情仕事のたいへんさ、女の側の気持ちの揺れもあり、そうスムースにはいかない。

女との出会いは金で買った出会いであり、そんな女と結婚を前提に遠距離恋愛しているというのは、今の時代とは違うな、とは思うが、作者がふたりのことを温かい目線で描いているので少しの違和感もなく読めてしまう。 結婚するといってもお金で女を買い取るわけだし、月に一度ほどの逢瀬しかないし、なんとも難しい関係ではある。

しかし、そういう事情で出会っていながらも特別な縁をお互いに感じ、二人ともがそのことだけを支えに生きている様子が、痛々しくも切ない。 女が金持ちに買い取られそうになり、自分ではどうすることも出来ない運命が歯がゆい。 

このどうしようもない運命から抜け出し、好きな相手と結ばれるには死ぬしかない。当時の考え方はそれだけだっただろう。 心中して、あの世で結ばれるしかなかったのだ。 先の望みのない、哀しい結末に向かって話は突き進んでいるようだった。

しかしどうだろう、最後、男が下した決断と行動力、それにしがみついて付いて行く女の強かさ。 やっぱり死んじゃあダメよ。 生きてこそです。 この清清しさは素晴らしい。 乙川さんの作品は最期にきっと希望が待っていると、信じて読了してよかった。

JUGEMテーマ:読書
| book | 11:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
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