CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
Click here!



RECOMMEND
RECOMMEND
CATEGORIES
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
LINKS
MOBILE
qrcode
PROFILE
OTHERS
TODAY'S NEWS
Powered by RSSリスティング
SPONSORED LINKS

Fluctuat nec mergitur


<< ジャック・ジョンソン「スリープ・スルー・ザ・スタティック」 | main | 矢井田瞳「colorhythm」 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
漢方小説 (集英社文庫 な 45-1)
NHKで「チャングムの誓い」を放送していた頃、毎週夢中になって観ていた。 大奥的なイジメに負けないチャングムの強さや、職業人としての誇りが素晴らしかった。
チャングムは初めは料理人を目指すのだが、いろいろとあって最終的には医療の道を行く。 実際に漢方薬を服用していなくても、チャングムを観ていた人間には、漢方薬や「病は気から」的な感覚(心と身体がつながっている)は慣れ親しんだ世界だ。

さて肝心の小説の方だが、主人公みのりは、元カレが結婚するというのを聞いてからどうも身体の調子が悪い。一度なんかは救急車で病院に運ばれたが、検査結果は特に異状なし。 でも医者がそういったところで、不調なものは不調だ。 藁にもすがる思い出で、子供の頃喘息を診てもらっていた漢方医のところへ行く。

私は、チャングムだけでなく、身近に漢方やら鍼灸やらに詳しい者がいるので、まったく違和感なく読めた。 西洋医学しか知らなかったら、目からウロコか、作り話かと思ったかも知れない。 
とにかく、みのりが「病名は何ですか」と聞くと、イケメン漢方医は「ない。というかいらない。しいて言えば『いろいろなところが弱い』という、あなただけの病気」と答えるのだ。 これをすぐ信じる現代日本人は少ないだろう。

しかし、西洋医学とはまったく考え方が違っているだけで、「あなただけの病気」という言葉には妙に説得力があるような気がしないだろうか。 
この身体と同じ身体を持っている人が他にいるはずもなく、自分の身体と心は自分特有のもので、「元カレの結婚」に至ったところで、全然平気な人もいれば、がくーんと何かが崩れる人もいるはずだ。 そこを、自分に合わせて薬を処方してくれたり、症状を診てくれたりする医者がいたら、うれしいではないか。

思えば「未病」なんて言葉も最近聞かれたりするし、心の病の人も増えている。 西洋医学では健康と太鼓判を押されたとしても、どうも不調だ、という人も多いのでは? 漢方入門としては普通は実用書なんかがいいのかもしれないが、こうして小説で読むとすごくリアルにわかりやすい。 中島たい子、漢方業界の回し者か? いやそれでもいい、こんどなんだかわかんないけど、なんか具合悪い感じ〜ってことになったら漢方医に診てもらおう。

そういえば、3月3日付けの日刊工業新聞に載っていた、下村満子さんのレポートで性差による病気のメカニズムの違い、みたいなことが書いてあった。 男性と女性では病気の発生の仕方が異なり、それによって医療を変えるべきだという主張で、最終的には一人一人に合った医療が求められるというような結論だった。 やはり「あなただけの病気」という見解は正しいのだろう。

JUGEMテーマ:読書
| book | 21:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 21:55 | - | - |











http://mambotaxi.jugem.cc/trackback/480
この記事に対するトラックバック